ホンダ「クライダー」まもなく中国市場にお目見え
新車種の導入が遅れていた広州汽車ホンダはこのほど、グローバル戦略におけるミドルクラスセダン「クライダー」(中国名:凌派)と新しいコンセプトに基づいて設計された「理念S1」を発表し、「2回目の飛躍」に向けた幕を開いた。「北京青年報」が伝えた。
自動車メーカーが自社において新車を集中的に発表するのはよくあることではないが、同社がそうした方法を採用したことから、勢いを得て飛躍しようとする強い意欲がうかがえる、同社の姚一鳴執行副総経理(副社長)によると、2種類の新車種の導入は最速のスピードで進められており、まさに夜を日に継ぐといった状況だ。新コンセプトの理念S1は5月に、クライダーはその1カ月後に市場にお目見えする予定という。
クライダーはミドルクラス市場における遅れを回復するものになり、新型の理念S1は二線・三線市場での競争力を強化するとみられる。今後は、年内に第9世代アコードをうち出し、来年に広州汽車ホンダ初のスポーツ用多目的車(SUV)をうち出し、市場開拓の歩みを徐々に速める見込みだ。
クライダーと新理念S1の登場から、中国自動車市場の発展に順応するため、ホンダはグローバル戦略車種を中国市場に直接投入するという方法を改めたこと、事業の重点を中国現地での発展に置いたことがわかる。姚執行副総経理は、「広州汽車ホンダは研究開発会社を設立して以来、クライダーのブランドの独自研究開発の推進に力を入れてきた。現在、研究開発会社は研究開発しながら生産を行うという段階に入り、研究開発チームの若いメンバーは引き続き海外の専門家の指導を受けることになっており、課題を解決する力が向上している」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年4月24日
2013年上海モーターショー