日本家電産業の没落 追随者の役割に甘んじたため (2)
大手3社の低迷は最近の話題ではなく、今年年初にも各社が苦境に陥っていることが報じられていた。3G産業聯盟の項立剛秘書長は、「これらの日本企業の没落は、各社がこれまで追随者の役割を演じ続けてきたためだ」と指摘した。
項秘書長は、「日本のこれらのハイテク企業は素晴らしい技術追随者であるが、素晴らしい技術革新者ではない。日本企業は新技術に対する画期的な革新が不足している。例えばPSPという素晴らしい商品は、本来通信機能を搭載すべきだったが、それを搭載しなかった。日本企業のもう一つの問題として、市場に対する反応が遅いことが挙げられる。周知の通り、消費電子類のゲーム機は、日本企業が得意としていた。しかしiPadのような商品が出ると、ゲーム市場の多くのシェアがiPadに占められた。ところが日本企業は同様の商品を生産していない。日本企業は時代の流れについていけず、市場で絶対的な地位を占めることができない。容易に他者に追いつかれ、追い越されてしまうのだ」と語った。
日本企業の問題は、日本特有の問題ではない。中国之声のコメンテーターの馬光遠氏は、日本は「オランダ病」にかかったと指摘した。
馬氏は、「オランダ病とは、あるモノが優位を占めている時に、その長所が最大の欠点となる可能性があることを指す。オランダはかつて資源が豊富だったが、その資源が国全体の産業の発展に影響した。日本製の家電はかつて世界で敵なしだったが、これは事実上、その後の革新に向けて大きな障害を形成した。これまでの長所に別れを告げることには、痛みが伴う。そのため日本企業は今日、すでに他社に大きく引き離されている」と説明した。