クレジットカードの貸越に頼る「月欠族」の新入社員
「以前は、『月光族(毎月の給料を全部使い果たす人)』のことをバカにしていた。でも自分自身が『月欠族(毎月の給料を使い果たすばかりでなく、クレジットカードの貸越に頼る人)』になってしまって初めて、『月光族』がこんなにも羨ましいものかと知った」。会社に入社したばかりの倩さんは自分の生活状態について、このように感慨深げに語った。楚天金報が伝えた。
いわゆる「月欠族」とは、月末にはすべてのお金を使い果たしてしまい、クレジットカードの貸越に頼って生活する人々のことをいう。「月欠族」はほとんどが会社に入社して間もない新入社員であり、お金を持っている1カ月の前半はあっという間に過ぎ去り、後半の日々はまるで死んだかのように感じるという人々だ。倩さんもその中の1人だ。
今年の6月に大学を卒業したばかりの倩さんは、仕事を始める前にすでに両親と相談して、1年の前半分の家賃と生活費を半分負担してもらうことにしていた。
しかし、両親からの援助を受けているにもかかわらず、大学時代と比較して、現在の生活レベルは大きく下がったと感じている。毎月の給料はわずか約2000元(約3万2480円)。毎日の食事代や交通費、電話代、時には友達との会食代、同僚の結婚のご祝儀、その他雑費などを合わせると、少なくない金額になっている。給料だけに頼ったのでは、基本的な生活さえ維持できない状態だ。
「クレジットカードを作るつもり」という倩さんは、「あと2カ月で、両親からの援助がストップする。後半の半年分の家賃は一回で払わないといけないし、そのほかにも生活費用がかかる。でも、申し訳なくて両親にさらにお金を援助してとは言えない」と語る。クレジットカードは倩さんがどうしようもなくなって最後にとった手段だ。
これに対し、人事部の職員は、「新入社員は財産の管理・計画の感覚が欠けており、容易に月欠族になりやすい。資金計画をしっかりと立てて、倹約的に計画を持ってお金を使うべきだ」と提案する。一番いいのは自分に合った投資計画を行い、倹約をしながら財源を確保することだ。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年11月12日