やじ馬が集まる大学寮前道路の「告白コーナー」

　「私の髪が腰まで伸びたとき、あなたのもとに嫁がせてください」「あなたを愛して999日目、美しい桃の花のようなあなたのおかげで、僕のあぜ道にも暖かい春がやってきました」--最近、中南大学昇華学生寮前の道には、大胆な文言が書かれた「告白」横断幕が続々と登場し、話題の的になっている。ユニークで面白い横断幕と大胆な方法に、登下校中の学生達は、足を止めて見物し、意見を述べ合い、携帯で写真を撮っている。長沙晩報が伝えた。

　ネット上にアップされた現場の様子を見ると、多くのやじ馬が集まっている。彼らは、あれが良いだの良くないだの品評を交わしているが、ほとんどの学生は、これは感情表現のひとつの形式にすぎず、やり過ぎなければ、それほど深刻に考えるべきものではないと思っているようだ。「青春なのだから、少し馬鹿なことをしたっていい！もしかしたら、意中の人とめでたくカップルになれるかもしれない」。

　昇華学生寮前は、中南大学の学生が登下校の際に必ず通る道で、人通りが多く、「告白」にはうってつけの場所といえる。多くのやじ馬が集まるため影響力も大きく、「運命の場所で運命の人に出会う」とはまさにこれだ。

　ある男子学生は、「灰太狼」の着ぐるみ姿で、「僕が君の灰太狼になって、君を懶羊羊に変身させたい」と書いたプラカードを手に持ち、意中の彼女に告白するというユニークな手段に出た。

　これらの面白い告白は、キャンパス中の関心を集め、意見も人によりさまざまだ。「このような友情や愛情の表現方法は、とてもユニークで新鮮味があり、いまどきの学生の考え方や行動様式が、昔より活発になっている様子が反映されている」と、同校大学院に通う院生は肯定的な見方を示したが、自分にはそのような勇気はないと話した。また、ある学生からは、「愛情であれ友情であれ、いずれもプライベートなことであり、相手に対する関心や想いの表現は、日常生活における様々なシーンですればよいことで、わざわざ関係のない他人に見せる必要はない」と否定的な意見が出た。同校学生の李佳さんは、これは大変良いことだと感じている。「中国文化には、簡素さの中に美を盛り込むという表現の特徴がある。公衆の面前で愛情表現を行う中国人はほとんどいない。このようなやり方は、学生達が、表現や交流を積極的に行う大変良い現象だと思う。ただし自分のやり方を受け入れてくれるかどうかは、人によって違うのは当然だが」と李さんは話した。（編集KM）

　「人民網日本語版」2013年10月25日