第三者決済サービスのアリペイで鉄道チケット購入可能に
中国の電子商取引大手・アリババが提供する第三者決済サービスの中国最大手・アリペイ(支付宝)はこのほど、同社がすでに中国鉄道部(鉄道省)の座席予約サイト「12306」におけるシステム技術の開発を完成させており、間もなくアリペイによる鉄道チケット購入が実現することを明らかにした。東方早報が伝えた。
中国鉄道建設投資公司が6月上旬に発表した公告によると、アリペイは、鉄道チケットの第三者電子決済サービスの提携業者入札募集に応募し落札した。公募型入札募集が行われた電子決済サービスの提携業者は、中国鉄道のインターネットおよびWAP(携帯端末用の通信プロトコル)を通じた鉄道チケット販売システムに対し、3年間を契約期間とし、オンライン第三者決済サービスを提供する。
アリババ傘下の阿里小微金融サービス集団国内事業部の樊治銘・部長は、このほど開催されたアリペイの会合において、「アリペイはすでに中国鉄道部門の入札募集プロジェクトを落札し、サービス開始に向けて準備を進めている。近いうちに、鉄道チケットを極めて便利に購入することが可能となるだろう」とコメントした。
座席予約サイト「12306」では、アクセス集中による「フリーズ」現象が頻繁に発生している。一方、12306とは対照的に、アリババ傘下のオンラインモールであるTモール(天猫)とアリペイは、2012年中秋・国慶節「ダブル連休」期間中の大幅値下げキャンペーン期間などに、数々の試練を乗り越えてきた。アリババの統計データによると、昨年11月11日の「独身デー」には、計2億1300万人の独身ユーザーがTモールとアリペイにアクセスした。某ネットユーザーは、春運(旧正月節前後の帰省・Uターンラッシュ)の鉄道チケット争奪戦に想いを馳せ、「淘宝網で鉄道チケットを売れば?」とツッコミを入れた。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年10月21日