中国の新郎新婦 新聞広告で結婚を報告 (2)
二人の考えは双方の両親の支持を得た。彼らは理解を示したばかりか、さらに積極的にアイディアを提案した。蘇さんはマンガを結婚式の代わりにしたことについて、「アイディアを出してくれた義父に感謝しなければならない」と述べた。
楊さんの父の楊青平さんは、「両親の多くは子供に賑やかで体裁の良い結婚式を開いてやろうと思い、貧相になりメンツを失うことを恐れる。しかしこれには、どれほどの意義があるのだろうか。大げさな結婚式を疑問視している人も多くいるが、そういう風習が出来上がっているため、結婚式を開かざるを得ない雰囲気になっている。現在の浪費型の結婚の形式には、いつか変化が生じるはずだが、私たちはこれを先にやっただけだ」と語った。
双方の両親の支持を受け、蘇さんは2日間でこの愛があふれるマンガを作成し、鄭州市現地の新聞に一面広告を掲載した。このマンガを見ながら、妻の楊さんは「このマンガがなかったとしても構わない。私は夫を愛しており、結婚の届け出をするだけでよい」と幸せそうに話した。
二人のやり方は、社会で議論を巻き起こした。卜さん(24)は、「この自由な節約型の方式は称賛に値する。今の結婚式は多くの人にとって負担であり、自分に重い負担を課せば、結婚式はむしろ意義を失う」と賛同した。
また一部の市民は、蘇さんと楊さんは両親の理解を得られたが、すべての親がそう考えるとは限らないと指摘した。結婚は二人だけのことではなく、両家の意見を尊重する必要がある。楊さん(26)は、「両家の親の気持ちを無視できず、親戚友人を招待しないわけにはいかない。そのため伝統的な形式は今後も続けられるだろう」と述べた。
また一部の市民は、「各家庭の状況は異なるが、どのような結婚式を開くにしても、浪費に反対し理性的な消費を提唱することは、称賛されるべきだ」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年9月4日