遼寧省撫順市 洪水で63人が死亡、101人が行方不明
遼寧省国家洪水防止・ 干ばつ対策総指揮部と撫順市政府は21日午後に記者会見を開き、同市で16、17日に降り続いた豪雨とそれが誘発した洪水により、63人が死亡、101人が行方不明になっていることを明らかにした。倒壊した家屋も8457棟に上り、16万3千人が避難生活を送っている。国や省は、被害が深刻だった地域の救援活動のために2億元(約32億円)を割り当てることを決定した。人民日報が報じた。
被害が大きくなった原因について、同市の欒慶偉市長は「6時間に316ミリという記録的な豪雨に襲われたほか、清原満族自治県の渾河流域の郷鎮6カ所に雨が集中した。例えば南口前鎮では、1時間で水位が1.6メートルも上がり、10時間以内に最高水位7.2メートルまで上がった。水位の上がり方や水量など、全てかつて経験したことのないようなものだった」と述べた。
洪水により、9つの村が孤立状態になっているものの、川の流れが急なため、ボートを出すことができず、救援物資を届けることができない。そのため、交通運輸部救助打撈局北海飛行大隊や瀋陽空軍はヘリコプター2機を出して、9つの村に救援物資計30トンを投下している。
21日午後1時の時点で、同県で水没した道のうち、村級以上の道が全て通行可能になり、同県の行政村の全ての道が開通した。また、停電した14の郷・鎮のうち、10の郷・鎮が復旧した。
被災地の避難場所を取材すると、被災者のほとんどが基本的な生活ができるようになっていた。うち、南口前鎮のある避難地には、テント数十張りが設置され、数百人が避難生活を送っていた。村民の于鳳霞さんは取材に対して、「1日3食、時間通りに食べられる。朝はお粥で、昼と夜はインスタントラーメンやソーセージ、パンなど。お腹を壊したり、風邪をひいたりしても、医者に診てもらうことができる」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年8月22日