中国、ネットショップから金を脅し取った被告に懲役2年の実刑
2012年6月、楊被告ら12人が中国の大手オンラインショップ「淘宝網」のショップに対して、「悪い評価をする」などと脅し、計2995元(約4万8千円)をゆすり取っていた事件で、杭州市上城区の人民法院(裁判所)は3日、一審判決を下し、主犯格だった楊被告に対し、懲役2年と5000元(約8万円)の罰金を言い渡した。北京日報が報じた。
楊被告ら12人はいずれも80年代生まれの若者で、うち1人は大学生。被告の中にはネットショップの経営者もいた。楊被告は、中国の人気チャットソフト「QQ」のグループ機能や音声チャットソフト「YY」などを通じて、他の11人の被告と連絡を取り、「淘宝網」のショップからお金をゆすり取る方法を伝えた。楊被告らが使ったのは、「淘宝網」のショップで商品を購入するふりをし、取引を成立させた後、ショップ側に「商品を送れば、ショップに対して悪い評価をし、商品を送らなければクレームを出す。もし、一定の金額を支払えばこの取引を終了する(注:売り手と買い手の双方の同意が無ければ取引は終了できない)」と脅すという手口だった。ショップ側は、悪い評価をされることで、経営や同サイトからの評価に悪影響が出るのを恐れ、仕方なく、第三者決済サービス「支付宝」を通して楊被告にお金を払うことに同意した。
楊被告らは14回にわたり同手口を利用し、計2995元(約4万8千円)を得た。
裁判所は、「楊被告ら12人は違法な手口を使って、他人の財産を複数回にわたりゆすり取った。同行為は恐喝罪に当たり、12人は共犯である」と判断。楊被告に対しては、懲役2年と5000元(約8万円)の罰金、他の11人に対しては10カ月から1年2カ月の懲役と2000元(約3万2千円)の罰金をそれぞれ言い渡した。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年7月4日