中国74都市の5月の大気の質発表 北京や天津は汚染が深刻
中国環境保護部(省)の関連責任者はこのほど、5月の北京市、上海市、天津市、重慶市の直轄市や河北省、長江デルタ地域、珠江デルタ地域、各省の省会(省府)、遼寧省大連市、山東省青島市、浙江省寧波市、福建省厦門(アモイ)、広東省深セン市など、74都市の大気の質を発表した。人民日報が報じた。
同月、74都市の大気が基準に達した日数の割合は60.1%、基準以下だった日数の割合は39.9%だった。うち、軽度の汚染が29.4%、中度の汚染が8.3%、重度の汚染が2.1%、深刻な汚染が0.1%だった。
海南省海口市や広東省珠海市、深セン市、福建省福州市では、基準に達した日数の割合が100%だった。また、14都市では同割合が80-100%、34都市では50-80%、22都市では50%以下だった。大気汚染の主な原因はオゾンやぜんそくや気管支炎を引き起こす微小粒子状物質「PM2.5」だ。
中国政府が昨年改正し発表した「環境大気質量基準」に基づいて評価すると、前月と比べて、74都市の5月のPM2.5、粒子状物質PM10、二酸化炭素、窒素酸化物の平均値は一律減少し、一酸化炭素の基準越えは横ばいだった。一方、太陽光線が強くなり、気温が上昇するにつれ、オゾンが平均基準を上回る率が明らかに上昇している。
大気の質の総合評価では、河北省石家荘市、唐山市、◆(刑のひだりにおおざと)台市、邯鄲市、保定市、衡水市、済南市、河南省鄭州市、北京市、天津市の大気の質が悪かったのに対し、海口市、広東省恵州市、珠海市、中山市、江門市、東莞市、福建省福州市、浙江省舟山市、深セン市、厦門市は大気の質が良好だった。
北京・天津市・河北省だけをみると、大気の質が基準に達した日の割合が27.4%と、中国全土の平均を32.7ポイント下回った。また、重度の汚染以上の日の割合が8.7%と、中国全土の平均を6.5ポイント上回った。河北省張家口市や秦皇島など13都市では大気質が基準に達した日の割合が50-80%だったが、そのほかの都市は50%以下だった。
また長江デルタ地域を見ると、大気質が基準に達した日の割合は60.7%で、中国全土の平均を0.6ポイント上回った。中でも、舟山市や浙江省温州市の大気の質が良好で、同割合が80%以上だった。一方、江蘇省の南京市や徐州市、杭州市、揚州市は50%以下で、汚染が深刻だった。
珠江デルタは、同割合が89.5%で、中国全土の平均を29.4ポイント上回った。珠海市、中山市、恵州、深セン市、肇寧市、東莞市、仏山市、江門市では大気の質が良好で、同割合が80%以上だった。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年6月20日