中高一貫校で軍隊階級制を導入 河北邯鄲
「微博(ミニブログ=中国版ツイッター)」の投稿によると、河北省邯鄲市館陶県留村中学(中高一貫校)で、生徒の学習意欲を高める目的で、軍隊階級称号制が導入されているという。同校は、生徒数800人の小規模な学校で、「軍体階級称号制」は今年9月から実施されている。校長は「新しい制度の導入によって、懲罰を中心とした管理パターンからの改善が実現できた。導入以来1カ月あまり、効果は上々だ」と語った。しかし、専門家は「このやり方によって、生徒に等級意識が芽生える恐れがあり、それは教育の本質に背くものだ」と指摘している。長城網が河北青年網の記事を引用して伝えた。
▽「軍隊階級称号制」導入校、ネットで話題に
邯鄲に住むネットユーザーが先月28日、あるフォーラムに、「邯鄲市館陶県留村中学では、軍隊階級称号制が導入されている。最高位は上将だ」と投稿した。投稿では、「同校は、生徒の学習意欲を高め、魅力ある学生を育成するために、『軍隊階級称号制』を制定し、昇級システムを備えた管理方式で生徒を奨励することにした。階級は、兵士、少尉、上尉、中佐、大佐、中将、上将の7種類があり、最高位が上将だ」と、この制度について解説している。
10月29日午前、ミニブログに同じような投稿があった。ネットユーザーが「学校に生徒は一人もいない。全員兵士か将軍だ」と冗談交じりに書き込んでいた。
同校のやり方については、ネットユーザーの間でも意見が分かれている。「生徒のやる気が高まる」と肯定的に評価する声がある一方、「このような奨励方式は、陜西省西安市の小学校が成績や素行の悪い児童に着用を強制させた『緑のネッカチーフ』の変形バージョンではないか」「これは階級制度そのものではないか?勲章を一つも持っていない人を侮蔑することにはならないのか?」と懸念する声もある。