四川地震2日目 被災地全域で救援活動
四川省雅安市蘆山県で地震が発生したことを党中央と国務院は非常に重視し、速やかに「抗震救災」(地震と戦い、被災者を救う)活動を展開した。各地方政府・各当局は迅速に行動し、全国からも支援が寄せられている。被災者救援、危険回避の緊急措置、医療支援、被災者の避難などが秩序を持って急ピッチで進められ、各種救援物資が続々と被災地に運ばれている。21日午後2時までに成都軍区、武装警察部隊、公安消防、鉱山救護隊、民兵予備役、衛生、通信、電力など各当局が計181チーム、3万5959人、装備1738台を被災地に派遣した。
四川省党委員会と四川省政府は重点的取り組みについて具体的な計画を立て、食料、衣服、安全な避難所、清潔な飲み水、医療の確保という要請に基づき、救援物資を急ピッチで被災地に運び、被災者の避難作業に全力を上げている。
被災地政府は救援活動、危険回避措置、医療支援を全力で組織。すでに各方面の救援部隊2万5704人が倒壊家屋からの被災者救出に取り組んでいる。全省各病院は計延べ9854人の負傷者を治療し、4363件の手術を実施。すでに4230人が退院した。
21日午後5時までに宝興県を除き、主な被災地へ通じる主要道路は全て通行可能となった。だがまだ一部が余震と地滑りの影響で寸断されているほか、11の郷・鎮で外部へ通じる道路が通行不能となっており、現在全力で復旧作業が進められている。また、5つの郷・鎮で通信不通となっており、モバイル設備の空中投下、地上光ケーブルの緊急修理、衛星電話などの方法で速やかな通信復旧を目指している。
四川省政府新聞弁公室が21日午後に行った今回の地震に関する3回目のプレスブリーフィングで、鍾勉・四川省党委員会常務委員(常務副省長)は「被災地の救援活動に『陸の孤島』はもう存在せず、全域での救援活動がほぼ実現した」と述べた。
現在までにテント1万2754張、掛け布団3万4155枚、折り畳みベッド1万2754床、食品や飲み水1万2754トンが被災地へ運ばれた。すでに専門家や技術者が倒壊、地滑りなど二次災害の危険地域の調査を急ピッチで行い、監視と警戒を強化し、重大な危険のある区域には警告標識を設置するとともに被災者を避難させ、二次災害の発生をしっかりと防いでいる。
一部の地元ラジオ・テレビ放送システムは被害が深刻で、復旧作業が急がれている。21日正午までに蘆山県と天全県の県レベルのラジオとケーブルテレビは復旧した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年4月22日
四川省雅安市でM7.0の地震発生