全国政協委員16人が経済やエコ文明の建設について提言

　第12期全国政協第1回会議は7日午後に人民大会堂で第2回全体会議を行い、委員16人が経済やエコ文明の建設について大会発言を行った。第12期全国政協第1回会議主席団会議司会者を務める兪正声中共中央政治局常務委員も出席した。

　執行主席は令計劃氏、韓啓徳氏、董建華氏で、董建華氏が議長を務めた。

　馬凱中共中央政治局委員（国務委員兼国務院秘書長）および中共中央と国務院の関係機関の責任者が議場で発言を聞いた。

　遅福林委員は「任期満了に伴う政府の新体制発足という改革の時機をしっかりと捉え、政府改革を切り口に全面的改革実現の突破口を開くことに、社会全体が大きな期待を抱いている。改革にはトップレベルデザイン、統合的計画、総合的調整が必要だ」と指摘した。

　劉凡委員（中国国民党革命委員会中央）は「都市化の健全な発展を着実に推進することは、第18回党大会の精神を踏み込んで貫徹実行するうえでの重要な措置だ」と指摘。戸籍制度改革の範囲拡大、農村部から都市部に移住した人々の市民化の一層の加速など4つの提言を行った。

　銭克明委員は「農業の現代化を実現するには、国際規則に合致し、わが国の国情にも合致し、中国の特色を備えた現代農業政策を支えるシステムを築かなければならない」と指摘。支援策の一層の強化など3つの提言を行った。

　何維委員（中国農工民主党中央）は「直ちに力強い措置を講じなければ、今後大規模な有害濃霧が頻繁に発生し、常態化するのは必至だ」と述べ、政府の責任の強化、重層的責任体系の確立など5つの提言を行った。

　丁時勇委員は、国務院と財政部（財政省）が権限と財産権の整合性の原則に基づき、中央と地方の収入分配構造の一層の調整と整備を基礎に、交付金構成を最適化し、交付金の規範度と透明度を高めることを提言した。

　徐輝委員（中国民主同盟中央）「中共の第18回党大会で打ち出された国民所得倍増目標を約束から現実へと変えるには、民衆の金融資産価値の維持・増大が必須であり、重要だ。強く重視し、早めに行動すべきだ」と述べた。

　崔郁委員（中華全国婦女連合会）は「家政サービスは大衆の生活と密接に関係する。早急に専門の法規を制定し、業界の管理・監督を強化し、企業の保険加入を後押しし、政策の運用性を強化し、業務認可証制度を広めるべきだ」と述べた。