一見すると地味なコケが「金のなる木」に　浙江省麗水市の増収に向けた新たな試み

浙江省麗水市蓮都区老竹畲（シェ）族鎮曳嶺脚村の入口付近にある空地ではここ数日、数台の油圧ショベルが土地を均す作業を行い、コケ産業総合サービスセンターを建設する準備を進めている。

老竹畲族鎮の張高見副鎮長は、「この土地の面積は約8.67ヘクタールで、総投資額は7000万元（1元は約20.5円）以上。中継拠点の土地を均す作業が行われており、育苗工場の建設は3月末に始まって、7月に完成する計画だ。生産本部は2026年に完成する計画」と説明した。

コケ産業総合サービスセンターは、コケの生産本部や育苗工場などが一体となった総合的サービス拠点で、完成すると、現地のコケ産業の発展のために、科学研究や研修、育苗、中継、加工、販売といったコケ産業全体を支えるサービスを提供し、組織培養による育苗から高度な加工に至る全産業チェーンをカバーする体制が構築される。

張副鎮長は、「同センターが稼働すれば、コケ産業チェーンの年間生産高は5億元以上に達し、300人以上の雇用を創出し、6900人以上に増収をもたらす見込み」と説明する。

コケという一見すると地味な植物が今、老竹畲族鎮の第一、二、三次産業の融合発展を牽引する「グリーンエンジン」となり、農村振興と共に豊かになることのために新たな活力を注入している。（編集KN）

「人民網日本語版」2025年3月14日