余剰スペースを有効活用した上海市のユニークな公園

人民網日本語版 2025年03月14日15:59

上海市は、街の曲がり角を曲がると、緑があり、自然に触れることができるよう、市内に公園を1000ヶ所以上作るという目標を掲げている。その目標を達成するために、わずかな余剰スペースも有効に活用する必要がある。

上海市普陀区の百禧公園は、元々鉄道の支線が通っていた場所だったため、その敷地は非常に細長い。そこでこうしたスペースを活用するため、ユニークな3階建てのコミュニティ公園緑地が建設された。

百禧公園は東西の長さが880メートルで、周辺には団地11ヶ所、学校2校、企業など雇用機関も複数あり、約3万人がこの一帯に暮らしている。その細長い空間を最大限利用すべく、公園は3階建てになっており、地下1階は、広いスペースが設けられたホールでイベントなどを開催することができる。地上1階にはバスケットコートや休憩所などが設置され、屋上である2階部分は巧みに配置されたペデストリアンデッキになっていて、住民が通行できるようになっている。

百禧公園の建設は、上海の都市再開発の縮図と言える。2024年末の時点で、上海の各種公園は973ヶ所、そのうちポケットパークが341ヶ所となっている。コミュニティプランナーにとって、都市の余剰スペースをどのように活用するかという課題は、建築空間に対する再構築というよりは、イノベイティブなアプローチによる活用という取り組みになっていると言えるだろう。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年3月14日

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