今年に入って亡くなった南京大虐殺の生存者は4人 引き継がれる歴史の記憶のバトン

人民網日本語版 2025年03月14日11:19

3月11日、中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞紀念館で行われた今年亡くなった南京大虐殺の生存者4人の写真パネルのライトを消すセレモニー(撮影・泱波)。

3月11日、中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞紀念館で行われた今年亡くなった南京大虐殺の生存者4人の写真パネルのライトを消すセレモニー(撮影・泱波)。

中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞紀念館は今月11日、今年亡くなった南京大虐殺の生存者4人の写真パネルのライトを消すセレモニーを行った。4人の写真は、カラーから白黒に変えられ、ライトが消された。白い菊の花を手にした参列者は、4人の写真に向かって粛々と3度頭を下げていた。中国新聞社が報じた。

今年に入って亡くなったのは、艾義英さん、伍秀英さん、易蘭英さん、陶承義さんの4人。艾義英さんの息子・黄興華さん、孫の黄睿さんは、南京大虐殺の歴史記憶伝承人だ。黄睿さんは、「物心がついた時から、祖母は1937年に家族に起きたことを、何度も何度も語っていた。祖母は、親族が旧日本軍に殺害されるのを目の当たりにした。艾家で生き残ったのは、女子供だけだった。その時のことを思い出すたびに、祖母はむせび泣いていた。祖母は長年、あちこちに足を運んでは、歴史の真相を語っていた」と話す。また、黄睿さんも、「祖母の頼みを心に銘記し、一人でも多くの若者が歴史の真相を伝え、平和な環境を守る行動に加わるよう働きかけていきたい」と語った。

3月11日、中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞紀念館で行われた今年亡くなった南京大虐殺の生存者4人の写真パネルのライトを消すセレモニー(撮影・泱波)。

3月11日、中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞紀念館で行われた今年亡くなった南京大虐殺の生存者4人の写真パネルのライトを消すセレモニー(撮影・泱波)。

易蘭英の息子・李時椿さんは、「母親の写真に灯されていたライトが消え、何とも言えない気持ちになった。南京大虐殺が起きた時、母親は、中国侵略日本軍が中国の一般市民を殺害するのを目の当たりにした。その、悲痛な経験はトラウマとなり、生涯消えなかった。南京大虐殺の史実を伝え続けなければならない。それが、母親への一番の供養となる」と語った。

現時点で、登録済みの南京大虐殺の生存者の平均年齢は約95歳となっている。家族の記憶と歴史の記憶を紡ぐバトンは、生存者の子孫や、多くの平和愛好者の手に少しずつ引き継がれている。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年3月14日

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