清華大学や北京大学など名門校が学部生定員増を発表

人民網日本語版 2025年03月13日15:58

中国の名門校が学部生の募集定員を拡大する。12日夜の時点で、清華大学や北京大学など少なくとも16校の「双一流」(世界一流大学・一流学科)大学が、今年の学部生の募集定員を増やすと発表した。

まずは清華大学が今月2日、2025年に学部生の募集定員を約150人増やす予定であることを発表した。また、新たな学部として通識書院を設立し、人工知能(AI)と多学科学際の複合型人材の育成に取り組み、革新的人材の自主育成能力を高め、国家戦略の需要と社会発展の需要を支えるとした。

北京大学も150人の増加(3.8%増)を発表した。同校の大陸部における学部生募集定員は、少なくとも3年連続で3910人前後で安定していた。

増加率が最も高いのは中国農業大学だ。同校は6日、今年は食糧安全保障、生物スマート製造、AI、設備製造などの学科分野をめぐり学部生募集定員を500人増やす(13.6%増)と発表した。

このほかにも、厦門(アモイ)大学、上海交通大学、南京大学、北京師範大学なども定員増を発表した。

定員増は主にAI及び関連学際学科及び専攻に集中。上海交通大学は、「AI、集積回路、生物医学の3大先導産業と、医療・ヘルスケアや新エネなどの学科分野の定員を増やす」とした。武漢大学は「AIと多学科学際の複合型人材の育成に取り組む」とした。電子科技大学は「電子情報技術及びAIなどの基幹・中核分野の人材の需要に重点的に的を絞る」とした。

中国科学院の徐星院士はこれについて、「国内の教育分野には、優良な人材資源の供給不足という構造問題が長期にわたって存在している。より多くの人が優れた教育資源を得ることで、個人の将来に対する不安を解消でき、さらに人材構造の最適化を促すこともできる」と分析した。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年3月13日

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