750メートル!青蔵高原環境科学掘削で記録更新

人民網日本語版 2024年09月11日15:30

中国科学院青蔵高原(チベット高原)研究所の10日の発表によると、同研究所の方小敏院士のチームは青蔵高原の奥地にある倫坡拉盆地で科学掘削を行っており、その掘削深度は現在750メートルに達し、中国の青蔵高原環境科学掘削記録を更新した。科技日報が伝えた。

青蔵高原倫坡拉盆地の1千メートル超環境科学掘削現場の様子。

青蔵高原倫坡拉盆地の1千メートル超環境科学掘削現場の様子。

倫坡拉盆地は青蔵高原中部に位置し、平均標高は4600メートル。5500万年前からの青蔵高原の最も連続的な新生代地層が眠っている。そのため青蔵高原の構造や気候、生物などの変化の歴史を研究するための最も重要な地域の一つとなっている。

研究チームは今後、古気候や古生物、古生態環境、構造、沈積、地球化学などの学際的な分析手段を融合し、約4000万年前から青蔵高原に吹き込んでいるアジアの季節風の歴史を明らかにする。また世界的な気候変動の青蔵高原への影響のシミュレーション・予測、青蔵高原の生態環境の保護、高原油ガス資源の調査・開発などに科学的根拠を提供する。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年9月11日

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