中国や欧州のPM2.5濃度が世界平均を下回る WMO報告
人民網日本語版 2024年09月06日15:17
世界気象機関(WMO)は現地時間今月5日、「大気質・気候公報」を発表した。気候変動や山火事、大気汚染が人間の健康や生態系、農業生産にスパイラルな悪影響を及ぼしているほか、大気汚染が原因で、毎年450万人以上が早死にしており、巨額の経済損失や環境コストをもたらしているとしている。中央テレビニューが報じた。
9月6日、北京で撮影された朝焼け。
長期間にわたってPM2.5(微小粒子状物質)を吸い込むと、深刻な健康被害をもたらす。その発生源には、化石燃料の燃焼による排出、山火事、砂漠から舞い上がった砂などがある。データによると、北米の山火事により発生したPM2.5の量が極めて多くなっていた。その他、人間の活動や工業活動で発生する汚染物質の増加が原因で、インドのPM2.5の水準が平均水準より高くなっていた。一方、人為的な排出が減少している中国や欧州のPM2.5の測定値は平均水準を下回っていた。
9月6日、朝焼けが消え、空に浮かぶ流れる油絵のような雲。
また同報告によると、微小粒子状物質は、人間に深刻な健康被害をもたらすほか、農業にも大きな影響を与え、農作物の生産量が減少している。ある実験では、汚染が深刻な地域では、微小粒子状物質の影響で農作物の収穫量が15%も減ったことが分かった。また、農業自体も微小粒子状物質の発生源となっており、わらを燃やしたり、肥料や農薬をまいたり、田畑を耕したり、収獲したり、家畜排せつ物を保管・使用したりした場合も、微小粒子状物質が発生していた。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年9月6日
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