四川省にあるアジア最大のホタル鑑賞スポット天台山に広がる幻想的な世界

人民網日本語版 2024年09月03日10:02

四川省成都市管轄下の邛崍市にある天台山では8月、各種ホタルが次々と鑑賞シーズンを迎え、夜になるとホタルが山中を乱舞する幻想的な景色が広がった。そして、その景色を一目見ようと、多くの観光客が同地を訪れた。中国新聞社が報じた。

資料写真:ホタルが乱舞する四川省邛崍市の天台山。(写真提供・邛崍市党委員会宣伝部)。

資料写真:ホタルが乱舞する四川省邛崍市の天台山。(写真提供・邛崍市党委員会宣伝部)。

天台山は、「世界8大ホタル鑑賞スポット」の一つで、アジアで最大のホタル鑑賞スポットでもある。そこには27種類のホタルが生息しており、そのうち21種類は科学鑑定で、その種類がはっきりしている。2022年、カナダで開催された「生物多様性条約第15回締約国会議」において、天台山の生物多様性保全が評価され、成都市は「生物多様性の面で魅力ある都市」に指定された。

ホタルの保護は一朝一夕にできるものではない。天台山はここ10年以上、ホタルを対象に、系統的な調査を全面的に実施してきたほか、ホタル研究院を立ち上げて、専業化されたホタルの保護・産業開発を展開し、ホタルの科学知識を学ぶ研学旅行なども企画している。世界で光を輝かせるホタルは、グリーンなエコツーリズムの輝く「名刺」となり、その自然の価値が、同市に経済的価値をもたらしている。

天台山景勝地の職員によると、「観光客数や入場券販売による収入、特に夜間の宿泊率が目に見えて高まっている。経済や社会、生態、文化が一体となって総合効果を生んでいる。ホタルは3月から12月まで見ることができるが、最も見頃となるのは4月から10月。今年6月から7月にかけて、景勝地に来た観光客数は延べ17万7000人だった。1日当たりで最も多かった日は延べ1万2000人だった」という。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年9月3日

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