スイカが旬を迎え、見分ける能力備えた「スイカ鑑定士」が引っ張りだこに
6月13日、北京のスーパで撮影したスイカ。(撮影・張石新)
午前8時に河南省商丘市李口鎮にあるスイカ売場へ行くと、スイカを見分ける能力を備えた「スイカ鑑定士」の曹敬華さんがスイカを選別し、トラックに積み込む作業に勤しんでいた。曹さんによると、そのトラック1台には20トンのスイカが積み込まれており、広東省へと輸送されるという。現在、商丘市では2万2000ヘクタールの畑で栽培されているスイカが収穫期を迎え、大量に出荷されている。スイカが旬を迎え、出荷量が増えるにつれ、「スイカ鑑定士」も繁忙期を迎えている。「スイカ鑑定士」には、スイカの良し悪しを見分ける能力のほか、仲買人としての能力も求められる。中国中央テレビ局(CCTV)のビジネスチャンネルが報じた。
曹さんによると、オンラインプラットフォームを活用して、中国各地のスイカの取引をする仲買人や販売代理店とスイカのマーケティングネットワークを構築している。意思の疎通が円滑化されていることで「スイカ鑑定士」たちは中国各地のスイカの出荷時期を把握することができるほか、サービスを提供する範囲も地元だけでなく、全国へと拡大している。
「スイカ鑑定士」は、スイカの色や模様を見て、スイカの完熟度を見極め、農家に収穫に適した時期をアドバイスする。そして、トラックに積み込む際にもう一度検品し、熟していないスイカや、輸送に適していない鬆(す)が入ってしまっているスイカを取り除く。
李口鎮出身のスイカを取扱う仲買人や「スイカ鑑定士」は約150人おり、中国各地のスイカの産地で、スイカの検品や取引などに従事している。曹さんは、「商丘市のスイカの収穫が終わると、次は湖北省宜昌市に行く。あそこのスイカも収穫時期を迎えている。毎年、『スイカ鑑定士』はこの時期になると大忙しになる。1年のうち5ヶ月はスイカを取扱っている」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年6月13日
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