外交部「中国中央政府は台湾地区の世界の保健事業参加に対し適切な措置」
外交部(外務省)の13日の定例記者会見で、汪文斌報道官はWHO総会に台湾地区が招待されていないことについて質問に答えた。
【記者】第77回世界保健機関(WHO)総会の参加登録が13日に締め切られたが、台湾地区は招待されなかった。また、民進党当局は、台湾地区をWHO総会に参加させなければ「国際的な防疫システムに隙間を生じさせる」としている。これについてコメントは。
【汪報道官】世界には中国は一つしかなく、中華人民共和国政府が全中国を代表する唯一の合法政府であり、台湾地区は中国の領土の不可分の一部だ。WHOを含む国際機関の会議への中国の台湾地区の参加問題において、中国の立場は一貫した明確なものだ。すなわち、「一つの中国」原則に従い処理しなければならない。これは国連総会第2758号決議及びWHO総会25.1号決議で確認された基本原則でもある。
中国の台湾地区には、中央政府の同意を得ずに、WHO総会に参加するいかなる根拠も理由も権利もない。民進党は2016年の政権発足以来、「92年コンセンサス」の承認を拒み、「台湾独立」の分離的立場を頑なに堅持して、台湾地区のWHO総会参加の政治的な基礎がもはや存在しない事態を招いた。このため、中国は今年のWHO総会への台湾地区の参加に同意しないことを決定した。この決定には十分な理由と強固な法理上の根拠があり、「一つの中国」原則を守るためであり、国連総会及びWHO総会の関連決議の厳粛性と権威を守るためでもある。
民進党当局と一部の国々は、WHO総会に台湾地区を参加させなければ「国際的な防疫システムに隙間を生じさせる」と主張し、さらにこれを口実にWHOへの台湾地区の「有意義な」参加を支持すると騒ぎ立てているが、これは全くの政治的な嘘だ。「一つの中国」原則の前提の下、中国中央政府は世界の保健事業への台湾地区の参加に対して適切な措置を取ってきた。過去1年間に、中国の台湾地区は計21回延べ24人がWHOの技術的活動への参加を申請したが、中国中央政府はこれらをいずれも承認した。台湾地区には「国際保健規則(IHR)」の窓口があり、WHOの発表した公衆衛生上の緊急事態に関する情報を直ちに得ることができるし、WHOに直ちに報告することもできる。中国中央政府が台湾同胞の懸念する衛生・健康上の問題の解決に誠心誠意取り組んでおり、その講じる積極的な措置も的確で実行可能なものであり、台湾同胞の健康に対する権利が十分に保障されていることは、事実が十分に証明している。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年5月14日
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