中国外交副部長「第30回中国・ASEAN高官協議で広範な共通認識」
中国の孫衛東外交副部長(外務次官)は現地時間10日、インドネシア・ジャカルタのASEAN事務局で第30回中国・ASEAN高官協議に出席した後、記者の取材に応じた。中国新聞社が伝えた。
今回の高官協議で得られた成果について、孫副部長は「高官協議は中国とASEANにとって重要な戦略的意思疎通と協力のメカニズムだ。我々は親しく友好的な雰囲気の中、新たな情勢の下での包括的協力の深化及び関心を共有する国際・地域問題について踏み込んだ意見交換を行い、広範な共通認識に至った。我々は、習近平国家主席とASEAN各国首脳の戦略的リーダーシップの下、中国とASEANの協力が近年、力強い発展基調を維持しているとの認識で一致。『5大ふるさと』(平和なふるさと、安寧なふるさと、繁栄するふるさと、美しいふるさと、友好的なふるさと)の建設推進を加速し、包括的な戦略的パートナーシップの水準を不断に高めていくことで同意した。第1に、『平和で安寧なふるさと』を共同で建設し、この地域をより安全にする。戦略的相互信頼を増進し、対話や交流を強化し、ASEAN中心の開かれた包摂的な地域枠組みを共同で維持する。今年双方は、地雷除去、通信詐欺や不法オンライン賭博の取締りなど伝統的・非伝統的な安全保障協力を重点的に強化し、より安定した安全な地域環境を築いていく。第2に、『繁栄する美しいふるさと』を共同で建設し、協力の原動力をさらに強化する。年内に中国・ASEAN自由貿易圏3.0交渉の妥結を目指し、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定を高い質で実施し、安定した円滑な地域の産業・サプライチェーンを構築し、東アジアをインクルーシブな経済のグローバル化の模範にする。新興産業の契機をしっかりと捉え、デジタル経済、クリーンエネルギー、人工知能(AI)など新興分野の協力を拡大し、発展のチャンスを共有する。第3に、『友好的なふるさと』を共同で建設し、中国とASEANの民衆20億人がより親しくなるようにする。今年の『中国・ASEAN人的・文化的交流年』を契機に、文化、観光、教育、青年などの分野で交流や協力を深め、民心の通じ合いを促進し、より緊密な中国ASEAN運命共同体の構築が人々の心に深く浸透するようにする」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年5月13日
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