宇宙飛行士の「宇宙での散髪」 その妙案とは
人民網日本語版 2024年03月12日13:33
旧暦2月2日(今年は3月11日)の到来と共に、民間の伝統的な「竜抬頭」(竜が頭をもたげる)の日も訪れた。この日、多くの地域には散髪する風習がある。新年に気分を一新し、一からスタートし、幸運を迎える意味が込められている。
中国の乗組員は有人宇宙船「神舟12号」ミッションで、「宇宙での散髪」を初体験した。その後のミッションを担当した乗組員も中国の宇宙ステーションで定期的に散髪するようになった。
宇宙空間では重力がなく、散髪中に髪の毛があちこちに飛散してしまうため、宇宙飛行士は不思議な散髪道具を利用し、無重力環境での理髪の難題を解決する必要がある。この不思議な道具とは吸塵式散髪装置のことで、散髪と吸塵の機能を一体化した「神器」だ。宇宙飛行士が操作すると、刈り取られた髪の毛が内部の収集装置に素早く吸い込まれ、宇宙での「徘徊」を防いでくれる。こうして宇宙飛行士は宇宙でさっぱりしたヘアスタイルを維持できるだけでなく、宇宙ステーション内の清潔な環境も保つことができる。
宇宙飛行士の散髪のテクニックも特筆に値する。宇宙の散髪環境は特殊だが、全員が地上で厳しい訓練を経て、この宇宙生活に必要なスキルをマスターしている。宇宙飛行士同士も時に協力しあい、1人が散髪し1人が飛散した髪の収集を行う。宇宙散髪の経験は宇宙飛行士にとってテクノロジー感と楽しみに満ちている。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年3月12日
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