科学技術イノベーションにプラスの政策が続々登場
財政部(省)の藍仏安部長は、第14期全国人民代表大会(全人代)第2回会議経済テーマ記者会見で、「全国財政の科学技術支出は2018−23年の間に8327億元(1元は約20.7円)から30%増の1兆823億元になった。中央政府レベルの科学技術支出は24年に引き続き増加し、成長率が10%に達し、科学技術の自立・強化のよりよい支援になる」と述べた。科技日報が伝えた。
今回の記者会見では、科学技術イノベーションにプラスになる多くの政策が言及された。藍氏は、「昨年に継続され最適化された税制優遇政策の実施を踏まえた上で、今年はターゲットを絞った構造的な減税政策を研究し、打ち出す。科学技術イノベーションと製造業の発展を重点的に支援し、現代化産業体系の建設によりよく寄与する」と述べた。
政府活動報告は、今年より数年連続で超長期特別国債を発行し、国家重要戦略の実施及び重点分野の安全保障能力の構築に当て、今年はまず1兆元を発行すると打ち出した。
国家発展・改革委員会の鄭栅潔主任は、「初歩的な考えとして、科学技術イノベーション、都市部・農村部融合発展、地域協調発展、食糧・エネルギー安全、人口の質の高い発展などの分野の建設を重点的に支援する。こうした分野は潜在的な建設の需要が大きく、投資期間が長く、既存の資金ルートでは需要を十分に賄えず、支援の強化が急務となっている」と説明した。
中国人民銀行の潘功勝総裁は、「科学技術イノベーション・技術改造の再融資を設立し、炭素・排出削減再融資支援の実施を継続し、構造性金融政策ツールのインセンティブ的・牽引的役割をよく発揮する。金融機関によるリスクの科学的な評価を誘導し、生産能力過剰業界への融資供給を制限し、よりターゲットを絞った合理的な融資の需要を賄う。経済の構造調整、トランスフォーメーショ・高度化、新旧の原動力の転換に対する金融政策の機能をさらに高める」と述べた。
潘氏はさらに、「当行は今後、科学技術や環境保護などの業界管理当局との協同協力を強化し、金融への支援をさらに強化し、持続可能性と専門レベルをさらに強化する。例えば科学技術、グリーン、中小規模・零細企業などの金融サービス能力向上プロジェクトを実施し、金融サービスの能力、適応性、包括性を高める。金融機関の科学技術型企業へのリスク評価能力を強化し、ハイテク分野の特徴に合った金融商品を豊富にし、科学技術型企業の全ライフサイクルをカバーする金融サービス体系を構築する。金融機関のグリーンローンやグリーンボンドなどの製品の持続的な成長を推進し、新エネルギーやグリーントランスフォーメーションなどの重点分野への投資を持続的に拡大するなどだ」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年3月7日
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