有人潜水艇「蛟竜号」、大西洋で辰年の初潜水を実施
人民網日本語版 2024年02月28日14:05
中国大洋事務管理局が27日に明らかにしたところによると、有人潜水艇支援母船「深海1号」が実施する中国大洋第83回航行第1航行段階は、南大西洋中央海嶺の熱水地帯にスポットを当てた。有人潜水艇「蛟竜号」は23日現在、南大西洋で23回の潜水を順調に行い、9日で9回の潜水という新記録も達成した。新華社が伝えた。
中国大洋第83回航行では、中国の有人潜水艇が初めて大西洋で潜水作業を行ったほか、「蛟竜号」とその支援母船「深海1号」は初めて大西洋で深海の調査研究を行った。今回の航行段階は初めて南大西洋の「彤管」や「洵美」など複数の熱水地帯で有人深海潜水詳細調査を行い、深海エビやイガイなどの熱水地帯における典型的な生物群系を取得した。南大西洋の熱水生物群系と北大西洋の間に高い相似性があることを初期的に証明するとともに、大西洋熱水生物群系エリアの南部境界を南に1300km拡張した(南緯15度から南緯27度に拡張)。
今回の航行段階では同時に、南大西洋海山生態系調査が行われ、サンゴ林やカイメンなど複数の生物多様性高価値エリアが初期的に発見され、南大西洋の生物多様性ホットスポットエリアの識別に科学的サポートを提供している。今回の航行段階で得られた成果は、南大西洋生物多様性調査の空白を埋め、世界の深海生物の多様性への認識を豊富なものにし、世界の深海生物の地理的分布構造の形成メカニズムの研究を効果的に支え、人類が深海をより良く認識・保護・利用するようサポートするものとなる。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年2月28日
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