「寧徳製」の海外輸出が加速 福建省
福建省寧徳市福安市湾塢鎮で18日、西アフリカのギニアに輸出するクレーン付台船が福建省易和船舶重工有限責任公司によって急ピッチで建造されていた。中国新聞網が伝えた。
寧徳出入境国境検査所の関係者は同日の取材に対し、「『寧徳製』の海外輸出が加速している。インドネシア、タイ、ギニアなどの「一帯一路」(the Belt and Road)共同建設国への輸出で新たな一歩を踏み出した」と述べた。
造船は福安市の従来的な有力産業だ。同市は福建省3大造船・修理拠点の一つで、中国の民間最大の小・中船舶取引市場の一つだ。現地の船舶企業は造船産業の従来的な優位性を発揮し、複数種類・複数規格の船舶及び海洋工事設備を革新的に研究開発し、「寧徳製」の船舶を輸出している。
新たに建造されたシエラレオネ籍のRORO客船「大徳5」が今年8月、寧徳港からインドネシアに輸出された。10月には18隻の工事類船舶を積載したリベリア籍の半潜水船「新耀華」号が寧徳港からギニアに向かった。出入国検査係によると、一帯一路共同建設国の海洋工事設備の需要が、今年に入り日増しに高まっている。
福建省易和船舶重工有限責任公司の林宇良副総経理は取材に、「10月に一括して18隻の工事類船舶をアフリカ諸国に輸出したことに続き、当社は再び海外から注文を受け6隻のバージを建造中だ。『寧徳製』の船舶は海外の国である程度の知名度を持つ」と述べた。
新エネルギー車も「寧徳製」の海外進出加速の新たな注目事例になっている。上汽集団乗用車寧徳拠点で生産された2499台の新エネルギー車が今年11月16日、RORO船「安吉23」によりタイに輸出された。これは寧徳通関地にとって一回当たり最大規模の新エネルギー車輸出であり、寧徳通関地からタイに輸出された初の新エネルギー車でもある。
上汽集団乗用車寧徳拠点プロジェクトは2018年に寧徳市に入居し、現在の福建省で設計・生産能力が最大の新エネルギー乗用車生産プロジェクトだ。2022年の完成車生産台数は26万1900台で、東南アジア、欧州、南米、中東などの60数ヶ国に輸出された。今年3月に自動車のRORO船による輸出が始まってから、寧徳通関地の新エネルギー車輸出が持続的に拡大している。
また寧徳市蕉城区の三都澳海域はかねてから「海上牧場」と呼ばれ、ここから輸出される生きた魚は海外市場で人気となっている。寧徳市騰源水産有限公司の陳薇総経理は、「当社が主に取り扱う生きた魚は日本と韓国に輸出され、今年の出入境漁船数は前年同期比11%増加した」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年12月20日
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