中国、再使用型ロケット「双曲線2号」の再使用飛行に初めて成功
人民網日本語版 2023年12月11日15:21
北京星際栄耀空間科技股份有限公司(星際栄耀)によると、同社が開発した再使用型液体酸素/メタン検証ロケット「双曲線2号」の2回目の飛行試験が12月10日午後5時7分、酒泉衛星発射センターで実施された。任務は無事成功し、中国初の再使用型ロケットの再使用飛行が実現した。科技日報が伝えた。
今回の試験飛行の高度は343.12m、飛行時間は63.15秒、目標横変位は50m、着陸位置の精度は約0.259m、着陸速度は1.1m/s、着陸姿勢角は約1.18度、横揺れ角は約4.4度。ロケットの着陸は安定的で正確だった。
同ロケットは今年11月2日に中国初となる液体ロケットフルサイズ1段目の垂直離着陸及び再使用飛行試験を無事終了した。星際栄耀は初飛行の終了から20日内にロケットの再使用メンテナンス・検査作業を終え、再度場所を変え再使用飛行任務を行い、成功した。
今回の任務は、垂直離着陸・回収を終えたフルサイズ液体酸素/メタンロケット1段目のスピーディな再使用の能力、低空帰還、着陸技術の信頼性、ロケット再使用の極めて簡略な検査フロー、規範、基準、各システム及び単体再飛行の信頼性と複雑な環境への適応性、簡略なメンテナンス、短期間、高頻度再飛行の実現可能性、ロケット回収エリア処理システムの適応性を検証した。
双曲線2号検証ロケットの同一製品が2回連続で垂直離着陸飛行任務を無事終了したことは、中国の商業宇宙飛行が液体ロケットの再使用技術能力で重要なブレイクスルーを達成したことを意味し、星際栄耀が行っている中・大型再使用型ロケット「双曲線3号」の開発作業に重要な技術検証も提供している。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年12月11日
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