庫布其太陽光発電砂漠化対策プロジェクトが系統接続
三峡集団が2日に明らかにしたところによると、第14次五カ年計画(2021−25年)期間において国が着工・建設した大型風力・太陽光発電プロジェクト第1弾の一つで、全国で単体規模が最大の太陽光発電砂漠化対策プロジェクトである蒙西拠点庫布其(クブチ)200万kW太陽光発電砂漠化対策プロジェクトが系統接続した。同プロジェクトは中国で一度に系統接続を実現した最大の単体太陽光発電プロジェクトでもある。科技日報が伝えた。
同プロジェクトは内蒙古(内モンゴル)自治区鄂爾多斯(オルドス)市杭錦旗庫布其砂漠の奥地に位置し、三峡集団所属の三峡エネルギーが億利集団と共同で投資・建設したものだ。同プロジェクトの発電設備容量は200万kW、敷地面積は約6667ヘクタール、そして容量400MW・800MWh(最大充電・放電出力は400MWで、総備蓄容量は800MWh)の蓄エネシステム及び約6667ヘクタール砂漠化対策生態建設プロジェクトがそれに合わせて建設された。
同プロジェクトの年間平均発電量は約41億kWhで、毎年標準石炭の消費を約123万トン、二酸化炭素の排出を約319万トン削減できる。同プロジェクトは低侵襲気流植樹法、風向きデータ法、ドローン播種などの先進技術を同時に採用。砂漠化修復・対策面積は約6667ヘクタールで、黄河への砂の流入を年間平均で約200万トン減らせる。
同プロジェクトは中国が初めて砂漠地帯の広い面積で柔軟性架台材料を応用した太陽光発電砂漠化対策プロジェクトだ。同プロジェクトは「パネル上の両面発電、パネル下の2層生態、パネル間の2層養殖」という立体生態太陽光発電砂漠化対策モデルを採用。二重ガラスコンポーネントによりパネル上の両面発電を実現し、発電量を5−10%増やせる。パネル下で優良牧草や生薬などの作物を栽培し、立体的な生態栽培を実現。パネル間で鶏を飼った後に羊を飼うという「家畜・家禽・草結合」砂漠化対策技術により養殖を実施する。家畜と家禽の糞便により土地改良を行い、「パネル上での発電、パネル下での栽培、パネル間での養殖、砂漠化対策・土壌改良を行い、農村を振興させる」という「太陽光発電+」の多重の効果を実現している。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年12月4日
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