パレスチナ・イスラエル問題に関する安保理ハイレベル会合、王毅氏が談話発表
王毅中共中央政治局委員(外交部長)は29日、パレスチナ・イスラエル問題に関する国連安保理ハイレベル会合に出席した後、報道陣向けに談話を発表した。新華社が伝えた。
王氏は「中国は国連安保理の今月の議長国として、一貫してパレスチナ・イスラエル衝突を最も差し迫った問題として扱ってきた。今回の衝突の激化以降初となる安保理決議の採択を取り仕切ったのに続き、今日ハイレベル会合を開催したのは、国際社会の強い呼び声に応えるためだ。20ヶ国近くの外相やハイレベル代表が出席したことに感謝する。出席者はパレスチナ・イスラエル情勢の現状及び次なる段階の取り組みについて踏み込んだ議論を行い、和平復帰の方向でさらにコンセンサスを固め、力を結集した」と説明。
「我々は、戦闘の人道的休止で先週合意に至ったことを歓迎するが、和平が限定的であってはならず、停戦に期限があってはならない。我々は、全ての被拘束者の解放を促し、ガザ地区に対する全面的封鎖を解除し、滞りのない人道支援ルートを確保し、ガザ地区住民が生きていくのに必要な基本的ニーズを保障するよう呼びかける。我々はまた、紛争の中東地域全体への波及を防ぎ、当事者に影響力を持つ国々に積極的な役割の発揮を促すべきだ」と強調した。
王氏はさらに「パレスチナ・イスラエル衝突は、『二国家解決』がパレスチナ問題解決の唯一の実行可能なアプローチであることを改めて証明した。国際社会は国連総会及び安保理の関連決議を全面的に実行に移し、パレスチナの人々の意向を十分に尊重し、『二国家解決』という正しい軌道に戻り、独立したパレスチナ国家をできるだけ早く樹立する必要がある。中国は引き続き関係各方面と調整を強化し、コンセンサスを形成し、地域の安定と人々の平穏の回復のために、たゆまず努力していく」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年11月30日
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