10秒足らずで1台を製造! 発展中の長江デルタの新エネ車産業
今年第1-3四半期(1-9月)には、長江デルタ地域の新エネルギー自動車生産量が260万台を超えた。これはつまり、長江デルタでは新エネ車が10秒足らずで1台製造されたということを意味する。
中国自動車工業協会のまとめたデータによると、今年第1-3四半期には、中国の新エネ車輸出量が82万5000台に達して、前年同期の2.1倍増になった。上海税関のデータでは、同期に上海税関エリアで乗用電気自動車の輸出量が同47.57%増の42万台を超えた。
現在、新エネ車産業チェーンが長江デルタに集積しながら急速に発展している。第1-3四半期には長江デルタ地域の上海市、江蘇省、浙江省、安徽省の新エネ車生産量はそれぞれ、91万5000台、70万5000台、41万8000台、60万6000台に達し、同期の全国の新エネ車生産量に占める割合は40%を超えた。
長江デルタの「自動車製造勢力図」の中で、分業しながら協力する構造が加速的に形成されている。上海市では新エネ車の設計が行われ、半導体やソフトウェアといった「車のブレーン」が提供される。安徽省桐城市では「車の心臓」に当たる車載電池の生産量が徐々に増えている。江蘇省南京市では新エネ車が組み立てられ、完成車がラインオフする。浙江省永康市では車内のスマートソフトのテストが進められている……。
生産量の急増と同時に、長江デルタでは新エネ車の「4時間産業圏」が徐々に形成され、新エネ車のハードウェアからソフトウェアに至り、設計から製造まで、すべて江蘇・浙江・上海で完結する。
同協会の許海東・サブチーフエンジニアは、「上海をはじめとする長江デルタ地域は、自動車製造の基盤が厚く、イノベーション・開発を担う人材が集まり、情報技術(IT)が発達し、さらに充電設備が日々整備され、応用シーンが絶えず拡大発展していることもあり、新エネ車産業クラスターの構築に向けた良好な基礎が固められた」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年11月27日
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