中国が「『一帯一路』共同建設の今後10年間の発展展望」を発表

人民網日本語版 2023年11月24日14:11

「一帯一路」建設推進活動指導グループ弁公室は24日、今後10年間の「一帯一路」(the Belt and Road)の質の高い共同建設のビジョンと構想、実務的な行動と措置をまとめた報告書「『一帯一路』共同建設の質の高い発展の深化と着実化を揺るぎなく推進するためのビジョンと行動--『一帯一路』共同建設の今後10年間の発展展望」を発表した。

報告書は約1万3000字で、序文を除き、「過去10年間の『一帯一路』共同建設の成果と示唆」「今後10年間の『一帯一路』共同建設の全体構想」「今後10年間の発展の重点的な分野と方向性」「今後10年間の発展アプローチと措置」「展望」の5部構成。

報告書は、「一帯一路」共同建設協力の推進において各方面が「5つの統合的計画」、すなわち「継承と革新の統合的計画」「政府と市場の統合的計画」「二国間と多国間の統合的計画」「規模と效益の統合的計画」「発展と安全の統合的計画」の達成を重視するよう中国が提言したことに言及。また、「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」の堅持、「開放、グリーン、廉潔」の堅持、「高水準、民生重視、持続可能性」など原則的理念の堅持を打ち出した。

発展目標については、今後約10年の間に、各方面が対等な協力と互恵という同じ方向へ向かって進み、「一帯一路」共同建設が質の高い発展という新たな段階へと入る後押しをすることを目指すとした。具体的には(1)コネクティビティをよりスムーズで効率的なものにする(2)各分野の実務協力を新たなレベルに引き上げる(3)「一帯一路」共同建設国の国民の獲得感と幸福感をさらに高める(4)中国でより高水準の新たな開放型経済体制をほぼ形成する(5)人類運命共同体の理念を人々の心により深く浸透させる--との五大目標を掲げた。

また、「一帯一路」共同建設の今後10年間の発展の重点的な分野と方向性を明示。(1)政策の意思疎通においては、多国間に焦点を当てて協力を深く推進し、様々なレベルで政府間政策交流・連携メカニズムを構築し、ルールと基準の整合性の強化を深く推進する(2)インフラ施設の連結においては、陸上ルートの建設推進に力を入れ、共同建設国と海上のコネクティビティを深め、「空のシルクロード」の共同建設を推進し、情報インフラの安全で効率的な連結を促進する(3)貿易の円滑化においては、グローバルな貿易協力を拡大し、相互投資協力を強化し、貿易と投資の自由化及び円滑化の水準を高める(4)資金の調達においては、金融協力メカニズムを整備し、投融資の新ルートを開拓する(5)民心の通じ合いにおいては、教育・研修協力を強化し、文化・観光・スポーツ協力を強化し、政党や民間組織の協力を強化し、メディアとシンクタンクの協力を強化する(6)新たな分野の協力においては、「一帯一路」共同建設のグリーン発展を推進し、デジタル分野における協力の新業態・新モデルの育成を加速し、「一帯一路」科学技術革新協力において新たな影響力ある取り組みを行い、衛生・健康分野における国際協力を積極的に深める--とした。(編集NA)

「人民網日本語版」2023年11月24日

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