輸入博から中国を見る　今年は開放のどんな「新たなシグナル」に注目するか？

第6回中国国際輸入博覧会がまもなく開幕する。中国が世界に対し開放措置を明らかにする重要なプラットフォームとしての輸入博は、今年の会期中に各界は開放のどんな「新たなシグナル」に注目するだろうか。

中国はこれまでずっと開放型世界経済の揺るぎない支持者であり、常に行動によって開放の約束を履行してきた。自由貿易試験区は絶えず高度化し、長江デルタ地域の一体化発展の国家戦略が全面的に実施され、自由貿易試験区の国境を越えたサービス貿易におけるネガティブリストを打ち出すなど、過去5回の輸入博会期中に発表された複数の重要な開放措置は、これまでにすべてが実行に移され、開放型世界経済の建設を推進する中国の自信と決意が十分に示されてきた。

中国はこのほど、製造業分野における外資参入制限措置を全面的に撤廃することを打ち出すとともに、主体的に世界のハイレベルの経済貿易ルールに照らし合わせて、越境サービス貿易・投資の高い水準の開放を深く推進し、デジタル製品などの市場参入を拡大することを提起した。外界は、こうした重要な好材料となる具体的ロードマップが、今回の博覧会会期中により一層明確になることに期待を寄せている。

2021年版の外商投資参入ネガティブリストに基づき、中国の製造業はほぼ完全に開放されている。中国国際経済交流センター科研情報部の王暁紅副部長は、「今後は重点を突出させ、先進製造業分野においてより力を入れた開放を実施し、次世代情報技術、先端設備、先進材料、新エネルギー自動車、省エネ・環境保護などの分野における外資への支援を強化し、関連国との投資協定の枠組を積極的に構築し、緊密な地域レベルのサプライチェーン・パートナーシップを構築することが必要だ」と述べた。

製造業に比べ、中国のサービス貿易分野のネガティブリストはまだ「長い」。アナリストは、「国家経済の安全を確保することを前提として、参入制限をより一層緩和することができる」との見方を示した。（編集KS）

「人民網日本語版」2023年11月1日