ビーチパラソルに身を寄せ合いながら雨宿りする人々が「微笑ましい」と話題に

人民網日本語版 2023年10月07日16:41

9月30日夜、突如大雨に見舞われた重慶市で、観光客や歩行者、警察官、警備員らが1本のビーチパラソルの下で、身を寄せ合いながら雨宿りする様子を映した動画がネットで話題になっている。動画を見ると、人々は身を寄せ合いながらも、おしゃべりしたり、笑顔を浮かべていたりして、思わず見ている方もほほえましい気分にしてくれる。

動画に映っていた警察官の夏英柯さんは取材に対して、「9月30日夜、突然の大雨に見舞われた。当時はちょうど千厮門大橋で勤務中だった。近くいた焼きソーセージ売りの露天商が、自分に『早くビーチパラソルの下で雨宿りしないと、風邪ひいちゃうよ』と親切に言ってくれた」と当時の状況を語った。

最初、パラソルの下で雨宿りをしていたのは2、3人ほどだったが、数分もすると雨宿りをしようと観光客たちが次々集まって来て、たちまち「満員御礼」になってしまったのだという。中高年の男女や若い男女がいたものの、みんな雨に気分を害された様子もなく、おしゃべりしたり、笑いあったりしており、パラソルの縁を手でそっと持ち上げている男性や、嬉しそうに手を伸ばして落ちてくる雨水で遊ぶ男性もおり、みんなまるで子どものようにはしゃいでいたという。

パラソルの下で30分ほど雨宿りをすると、雨が止んだので、みんな続々とその場から離れ、夏さんも勤務に戻ったという。

夏さんは、「翌日朝、友だちがネットで見つけた動画を送ってくれて、ネットユーザーがその様子を撮影していたことを初めて知った」という。ネットユーザーからも、「まるで家族のように、しゃべったり、笑ったりしている。一緒に雨宿りをしている様子は、最も幸せそうな『家族写真』みたい!」や「ドラマに出て来る一家団欒のシーンにそっくり」といったコメントが寄せられている。

そして、「千厮門大橋で勤務している際、観光客が橋の上から景色を眺めたり、写真を撮影したりして、楽しそうにしているのを見ると、自分の生まれ故郷がこんなにたくさんの人に愛されていのだと、とても誇らしくなるし、うれしさで胸がいっぱいになる」と夏さん。

なかにはミネラルウォーターや焼きソーセージをくれようとする観光客もいるといい、「勤務中なので受け取ることはできないけれど、とてもほっこりとした気持ちになる」のだという。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年10月7日

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