うつ病リスク、7つの生活習慣で低下

人民網日本語版 2023年09月18日10:37

英ケンブリッジ大学の科学者が28万人を対象に分析したところ、健康的な生活習慣を維持することでうつ病リスクを約57%下げられることが分かった。関連論文は「Nature Mental Health」の最新号に掲載された。科技日報が伝えた。

研究チームは英国の成人28万人以上のアルコール及びニコチンの摂取、運動、飲食、睡眠、人間関係のデータを分析した。被験者は2006-10年に生活習慣に関するアンケートに回答。研究者は彼らの健康記録にも目を通した。

その後の13年間の訪問観察期間において、1万2916人の被験者がうつ病と診断された。研究者が年齢、性別、BMI(ボディマス指数)、社会的・経済的地位、学歴などの要因の違いを調整して分析したところ、7つの生活習慣がうつ病リスクの低下と関係していることが分かった。その7つの生活習慣とは、適度な飲酒、非喫煙、十分な睡眠、定期的な運動、健康的な食生活、頻繁な人付き合い、座りっぱなしの回避だった。

研究者はその後、被験者の生活習慣に基づき分類を行った。その結果、この7つの健康的な生活習慣のうち、5-7つの生活習慣を持つ人のうつ病リスクが、2つ以下の人と比べ平均で57%低かった。十分な睡眠、運動、人付き合いの影響が最も大きく、これらのどれもがうつ病リスクの約20%の低下と関係していた。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年9月18日

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