「休めない」「取りづらい」休暇 なぜ?
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「休暇を取ることを考えると、すぐ罪悪感に襲われる」……。雇用市場が厳しい、残業文化がはびこるといった現実的要因の影響で、多くの人が有給休暇について思い悩んでいる。
今は職場という新しい環境に慣れようとしているところで、有給休暇の話になるとため息が出てしまうという人がいる。
「今は職場という新しい環境に慣れようとしているところで、有給休暇の話になるとため息が出てしまう」「今後のキャリアへの影響を考えると休暇を取れない」「自分の仕事量がとても多く、休むと他の人にしわ寄せがいかないか心配」「上司と同僚が頑張って働いているのを見ると、休むと言い出せない」……こうした休暇に関する悩みを自分のことのように感じる人も多いだろう。
「休みを取るのは恥ずかしいことか?」。今年3月、あるメディアがこのトピックについてネット投票を行った。その結果、4万人近くが回答し、そのうち1万8000人が「恥ずかしい、休暇を取ると不安になる」と答え、1万人が「恥ずかしくない、休みたければすぐに申請する」と言い、1万人が「上司の態度と職場の雰囲気を見て決める」を選んだ。
四川省法学会労働・社会保障法学研究会の閻付克常務理事は、「強調しなければならないのは、『休みを取るのが恥ずかしい』というのが、誤った考え方であり、休暇申請を出すことと勤勉に働くこととは相反しないことだ。有給休暇が取れない背後には、非常に重要でありながら軽視されがちな問題が横たわる。それは社会の各方面で労働者の休息・休暇に対する考え方が変わっていないことだ。休息・休暇はよりよく働くためのもので、有給休暇制度を全面的に実施するには、社会全体の共通認識を形作り、休暇に対する考え方を再構築し、共に取り組み協同する力を育成し、労働者が堂々と休暇を取れるようにすることが必要だ」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年9月12日
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