北京市が2035年までに世界一流の大学サイエンスパーク約5ヶ所の完成目指す

北京市科学技術委員会、中関村管理委員会、北京市教育委員会はこのほど「新時代の大学サイエンスパークの改革及び革新的発展の促進に関する北京市の指導意見」（以下、「意見」）を通達した。「意見」は、2027年までに北京市の大学サイエンスパークの基礎的、機能的、けん引的な働きをさらに強化するとした。そして2035年までに5ヶ所前後の世界一流の大学サイエンスパークを完成させ、沙河や良郷などの科学教育知力資源が集中する地域で大学サイエンス産業集約エリアを形成するとした。北京日報が伝えた。

「意見」は大学サイエンスパーク自体の発展に焦点を絞り、大学サイエンスパークは市場化と専門化に向かうべきとした。大学サイエンスパークにハイレベル運営チームを発足し、規範的な現代企業制度を構築することを支持するとした。また条件を満たす場合は外部株主の導入や、株主多元化の運営主体の構築を模索し、かつ外部協力機関の運営と管理経験やルートネットワークなどの資源を十分に活用できるとした。

「意見」はさらに産業育成プロジェクトの実施を掲げ、大学サイエンスパークが先端技術イノベーション及び「高精尖（ハイレベル・精密・先端的）」産業発展の重要な源になるよう促すとした。大学サイエンスパークがコンセプト検証プラットフォームを構築し、研究開発・設計、検査・測定、プロトタイプ製造、小ロット試験生産、共同実験室、中間試験拠点などの専門的なプラットフォームを構築し、かつ北京の高精尖産業全体の構成や方向及び大学の科学研究の特色や学科の優位性などをめぐり、次世代情報技術、医薬品・ヘルスケア、スマート設備、グリーン・スマートエネルギーなどの高精尖産業の発展に焦点を絞ることを支持するとした。同時に科学技術成果の転化及び導入のルートを構築し、教員・学生起業サービスに取り組み、科学技術企業のインキュベーションと育成を強化するとした。

融合発展は大学サイエンスパークの建設をより良く推進させることになる。そのため「意見」は各区と大学が大学サイエンスパークを共同建設し、互恵・ウィンウィンの協力モデルを模索することを奨励するとした。特に大興区などが中心市街地の市所属大学の移転を受け入れると同時に、新メカニズム・計画による大学サイエンスパークの建設推進を積極的に模索することを支持するとした。けん引効果を持つ大学は周辺の空間資源を活用して産業クラスタを育成し、構築できるとした。大学が密集する沙河高教園と良郷高教園は、空間や土地などの資源の計画と利用を強化し、複数の大学による大学サイエンスパークの共同建設を促し、広域大学サイエンスパーク集約エリアを構築できるとしている。（編集YF）

「人民網日本語版」2023年9月11日