習近平国家主席、BRICSビジネスフォーラム閉会式でスピーチ

人民網日本語版 2023年08月23日16:10

習近平国家主席は現地時間8月22日午後、南アフリカ・ヨハネスブルグで開催されたBRICSビジネスフォーラムの閉会式で「団結と協力を深め、リスクと課題に対処し、より良い世界を共に築く」と題するスピーチを行い、次のように述べた。新華社が伝えた。

今日の世界は一つの国が繁栄すれば全ての国々が繁栄し、一つの国が損害を被れば全ての国々が損害を被る運命共同体だ。各国は正しい世界観、歴史観、大局観を堅持し、人類運命共同体の構築という理念を行動に変え、ビジョンを現実に変える必要がある。

我々は共同発展・繁栄を促進する必要がある。全ての国々には発展の権利があり、各国の人々にはいずれも幸福な生活を追求する自由がある。中国は各国と共に、グローバル発展イニシアティブをめぐる協力を加速させ、共通の課題に対処し、各国の人々の幸福を増進することを望んでいる。

我々は、ユニバーサル・セキュリティの実現に努力する必要がある。中国は各国と共に、グローバル安全保障イニシアティブの定着を推進し、対立ではなく対話、同盟ではなくパートナーシップ、ゼロサムではなくウィン・ウィンを堅持し、手を携えて安全保障共同体を構築することを望んでいる。

我々は、文明間の交流と相互参考を堅持する必要がある。中国は各国がグローバル文明イニシアティブをめぐる協力に積極的に参加し、全人類共通の価値観を継承し、それを発展させることを歓迎する。

BRICSに代表される新興国及び発展途上国の集団的台頭が、世界の版図を根本的に変えつつある。どれほど抵抗があっても、BRICSという積極的かつ安定的で、善を志向する勢力は力強く発展していく。我々は絶えずBRICS戦略パートナーシップを深め、「BRICSプラス」モデルを拡大し、加盟国拡大のプロセスを積極的に推し進め、国際秩序のより公正で合理的な方向への発展を推進していく。

中国は発展途上国として、「グローバル・サウス」の一員として、常に他の発展途上国と一蓮托生であり、発展途上国の共通利益を断固として守り、国際問題における新興国と発展途上国の代表性と発言権の強化を推進している。中国には覇を唱える「遺伝子」はなく、大国間の角逐への衝動もなく、揺るぎなく歴史の正しい側に立ち、揺るぎなく「大道の行わるるや、天下を公と為す」ことを遂行している。

中国共産党に率いられた中国人民は現在、中国式現代化によって中華民族の偉大な復興を全面的に推し進めている。中国には社会主義市場経済の制度的優位性、巨大市場という需要面での優位性、整った産業体系という供給面での優位性、数多くの優秀な労働者と企業家という人材面での優位性がある。中国経済は強靭性が強く、潜在力が大きく、活力に満ちており、長期的好転という基調が変わることはない。中国は常に世界の発展にとって重要なチャンスであり、高水準の開放を揺るぎなく推し進め、市場化、法治化、国際化された一流のビジネス環境を築き、世界に向けた高水準の自由貿易区ネットワークを構築していく。14億人を超える中国の人口全体が現代化へと前進するに伴い、中国が世界経済により大きな貢献を果たし、各国の商工業界により大きな余地を提供することは間違いないだろう。(編集NA)

「人民網日本語版」2023年8月23日

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