外交部「中国はウクライナ危機の政治的解決について共通認識の形成を後押し」

サウジアラビアのジッダで開催されたウクライナ問題に関する国際会議への中国代表の出席について、外交部（外務省）の報道官が8日、記者の質問に答えた。

【記者】中国政府の李輝ユーラシア問題特別代表が先週末、サウジアラビアのジッダでウクライナ問題に関する国際会議に出席したことについて、状況を教えていただきたい。

【報道官】8月5日、中国政府の李輝ユーラシア問題特別代表が、招待を受けて、サウジアラビアのジッダで開催されたウクライナ問題に関する国際会議に出席した。李氏は各方面と幅広く接触・意見交換し、中国の立場と主張を全面的に詳述し、各方面の意見と提言に耳を傾け、ウクライナ危機の政治的解決について共通認識の形成を後押しした。和平交渉の促進に向けて中国の果たしている積極的な役割を、各方面は十分に評価した。

中国は、習近平国家主席の打ち出した「4つのすべき」（各国の主権及び領土的一体性はいずれも尊重されるべきであること、国連憲章の趣旨と原則はいずれも遵守されるべきであること、各国の安全保障上の合理的な懸念はいずれも重視されるべきであること、危機の平和的解決に資するあらゆる努力はいずれも支持されるべきであること）「4つの共同」（▽国際社会はウクライナ危機の平和的解決に尽力するあらゆる努力を共同で支持する▽核兵器の使用及び使用の威嚇に共同で反対する▽グローバルな産業・サプライチェーンの安定性を共同で確保する▽危機地域の市民が無事に冬を越せるよう支援し、人道主義状況を改善し、より大規模な人道主義危機の発生を共同で防止する）「3つの思考」（▽紛争や戦争に勝者はいない▽複雑な問題に簡単な解決策はない▽大国間の対抗は避けなければならない）を引き続き実行に移し、「ウクライナ危機の政治的解決に関する中国の立場」文書をベースに、各方面と対話や意見交換を強化し、ウクライナ危機の政治的解決の推進に貢献していく。（編集NA）

「人民網日本語版」2023年8月9日