王毅国務委員兼外交部長(外相)は29日、北京で「上海協力機構:歴史、現状と展望」円卓会議にオンライン形式で出席し、スピーチを行った。新華社が伝えた。
王部長は「世界は今、新たな激動と変化の時期に入り、中国は上海協力機構 (SCO)加盟国と共に『上海精神』を大々的に発揚し、果敢に時代の課題を解決し、しかるべき責任感を示し、より緊密なSCO運命共同体の構築を推進することを望んでいる」と強調し、以下の点を挙げた。
(1)歴史的な方向性と位置を把握し、団結と協力を強化する。運命共同体意識を強化し、政治的相互信頼を深め、外部の干渉に断固として反対し、引き続き互いの発展と振興のための強固な支えとなる。
(2)リスクや試練に対処し、安全保障を強固に維持する。各国がグローバル安全保障イニシアティブに積極的に参加し、これを実行に移し、共通、総合、協調的、持続可能な安全保障という考えを実践し、伝統的・非伝統的な安全保障上の様々な脅威に共同で対処し、手を携えて地域の安全を守ることを歓迎する。
(3)人々の幸福を増進し、互恵協力を推進する。包摂的であまねく恩恵を及ぼし、互恵・ウィンウィンであるという正しい道を堅持し、グローバル発展イニシアティブの実行を推進し、注目点となるような協力をより多く展開し、実務協力の水準を高め、地域各国の人々の素晴らしい生活への憧れにしっかりと応えていく。
(4)公正と正義を守り、グローバル・ガバナンスを整備する。真の多国間主義を実践し、「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」を堅持し、覇権行為に反対し、冷戦思考と陣営対立を断固阻止し、国際関係の民主化を促進し、人類運命共同体の構築を後押しするために「SCOの力」で貢献する。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年6月30日