四川省の成都動物園は3月29日から、ツル5種類とコウノトリ2種類が暮らすツル館とコウノトリ館のリニューアル工事をスタートさせた。これを受けて同日、動物園の職員にサポートされながら、ツルが「仮住まい」に引っ越しを行った。動物園に来て数年になるマナヅルやクロヅル、ナベコウ、コウノトリも、「仮住まい」に移動することになっている。四川在線が報じた。
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「仮住まい」にマナヅルを移送する動物園の職員。
成都動物園動物管理部の飼育責任者・劉洋氏は、「池を大きくし、地面も作り直して、大自然に近い環境を作る計画。ナベコウは通常、断崖絶壁に巣を作るので、リニューアル工事をする際、断崖絶壁を作るほか、その地面も現在のコンクリートから泥土や砂に換える。そうすることでナベコウがより快適に暮らせるようになる」と説明する。
ツルをかごに入れて移送する動物園の職員ら。
鳥類を移動させる際、麻酔を打つことはできない上、過度に怯えさせることがないようにもしなければならない。そのため、体が小さなクロヅルやナベコウは、職員が抱きかかえて移送したり、布で覆った鉄製の檻にいれて車に積んで移送したりする。一方、体の大きなタンチョウは、飼育員が誘導して移動させる。劉氏によると、「今年6月1日までに、『仮住まい』に移されたツルやコウノトリの一部がリニューアルされたツル館とコウノトリ館に戻り、一般公開される」計画という。
オグロヅルを移送する職員。
「仮住まい」にタンチョウを誘導する職員。
成都動物園ではこれ以前にすでにハクチョウ湖のリニューアル工事を終えている。
美しい景色が広がるハクチョウ湖。
湖でエサを食べるペリカン。
(編集KN)
「人民網日本語版」2022年4月2日