米国は他国への内政干渉の「エキスパート」であり、世界各地で恣意的にパワー・ポリティクスを弄し、覇権主義を行使している。
米国は中東を自らの「裏庭」と見なし、「人権は国家主権に優越する」等の旗印を掲げ、「中東民主化計画」を強引に推し進めたことで、エジプトやチュニジア、イエメン、リビアなどの政権を交代させ、「アラブの春」が「アラブの冬」に変わり、数100万の難民が安住の地を失い、アラブ諸国内の分化・分裂が激化する結果をもたらした。
米国の意図的挑発の下、9年にわたるイラク戦争で数10万人が死亡し、シリアは戦火と制裁に散々苦しめられ、難民が世界各地に逃れた。中東情勢の持続的な混乱と人道的災害は米国の覇権と密接に関係している。
米国は「米国がいなければ、中東は混乱に陥る」と一貫して主張しているが、現実を見ると、「ワシントンこそが中東地域の主たる破壊者」であると言えるだろう。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年7月9日