中国大学入試の受験生の窮地を救ってくれた「救世主」たち

受験票忘れた!試験会場間違えた!サソリに刺された!

人民網日本語版 2020年07月09日16:05

毎年、中国大学統一入学試験(通称「高考」)では、受験票を忘れたり、試験会場を間違えたりと、様々なハプニングが生じる。そしてそうした場合には往々にして、受験生の窮地を救ってくれる「救世主」のような人が登場する。中央広電総台が報じた。

自宅に忘れた受験票を消防隊員が「救出」

甘粛省会寧県のある受験生は、試験場に入る10分前に、受験票を自宅に忘れたことに気付いた。そこで母親に家に取りに帰ってもらったところ、なんと、母親もカギを家の中に置き忘れており、ただちに消防隊に助けを求めた。消防隊員は現場に到着するや、わずか2分で窓を割り、受験票を「救出」。この受験生は無事時間通りに試験会場に入ることができたという。

試験会場を間違えた受験生を警官がバイクで送る

江蘇省蘇州市では、ある受験生が試験会場を間違え、警察に助けを求めた。江蘇双塔派出所の警官は、すぐに道の向かい側に留めていたバイクにその受験生を乗せた。同時に別の警官たちが先導し交通を確保する中、受験生を乗せたバイクは一路疾走し、わずか6分後には受験生を正しい試験会場まで送り届けた。

サソリに刺された受験生を警官が送り届ける

北京市海淀区の警察は、ある高校の教師からの通報を受けた。その内容はある受験生が自宅でサソリに刺されてしまい、保護者が病院に連れて行って治療を受けたものの、試験会場には8時40分までに入らなければならないため、交通管理当局の助けを借りられないかというものだった。

交通管理当局は、ただちに病院に受験生を迎えに行く警官を手配し、わずか8分後の8時33分には、その受験生を試験会場に送り届けた。

骨折した受験生を警官が5階までおんぶして送り届ける

江蘇省射陽県のある試験会場に、車椅子の受験生が到着した。その受験生はレスリングが原因で足を骨折しており、5階の会場まで自分で上がることはできないものの、保護者は試験会場に入ることはできず、困り果てていた。そんな状況を知った特殊部隊の警察官はその受験生をおぶって5階まで運んだ。さらには試験期間中は警官3人を手配して、その受験生の送迎をする手配をしてくれたという。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年7月9日

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