青海省海西高原寒冷荒漠地の白藍翠雀花。
中国科学院西北高原生物研究所が明らかにしたところによると、同研究所の科学研究チームの今年度の植物多様性とチベット生薬資源調査において、白藍翠雀花(Delphinium albocoeruleum)の分布の新たな形、壮大な白藍翠雀花群落を発見した。青海省海西モンゴル族チベット族自治区徳令哈市所轄の高原寒冷荒漠地に帯状に分布しており、平均標高は4300メートル、分布面積は約5000ヘクタール。大規模な同群落の発見は、同種の群落の変化と成長・衰退の研究、チベット生薬資源の開発と利用、高原寒冷荒漠地における生態系の発展に対して極めて重要な意義を持つ。
白藍翠雀花は四川省北西部、チベット北東部、青海省東部、甘粛省に分布している。その草のすべてが薬用になり、腸炎を治療できる。中国科学院西北高原研究所の周玉碧副研究員によると、研究チームは今年8月下旬の今年度植物多様性・チベット生薬資源調査中に、新たに白藍翠雀花群落を発見した。周氏は「白藍翠雀花は寒さに強い植物で、暗く湿った草原の生物環境で生息する。涼しく湿った気候を好み、夏の高温に耐えられない。通常は標高3600-4700メートルの高山の草原もしくは木の下にまばらに分布しているが、高原寒冷荒漠地でこれほど大規模な生息が確認されたのは今回が初めて。これは青海省の生態環境が徐々に好転していることを示す」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年11月15日