5年の歳月をかけて準備が進められてきたドラマ「鄧麗君(テレサ・テン)」が2016年の下半期にクランクインすることがこのほど決まった。台湾の鄧麗君文教基金会と中国の湖南衛星テレビが共同で製作する。鄧麗君が独学で努力し、国際的スターになった過程を描く同ドラマの製作には約1億2千万元(約22億8千万円)が投じられる。中国新聞網が報じた。
鄧麗君の3番目の兄である、鄧麗君文教基金会の鄧長富・会長は、「同ドラマで一番難しかったのは脚本。過去5年間、両岸(中国大陸部と台湾)の複数の方に脚本をお願いしたが、完成させることはできなかった。その主な原因は、脚本を書く前に大量の資料や映像などを調査しなければならず、それをふるいにかけるのは決して容易なことではない。鄧麗君の物語には、歌の世界で一歩一歩根を伸ばし、名を馳せていく過程以外に、あまり知られていないエピソードも加えられる」と語る。
誰が鄧麗君役を?
同ドラマの製作でもう一つ難しいのがヒロインの選出だ。鄧会長は、「今行き詰まりを感じているのが鄧麗君役の選出。外見が似ている女優にすればいいという人もいれば、歌のうまさが最も重要という人もいる。また、オーディションを開催したらいいという人もいる。鄧麗君役は、鄧麗君のもう一つの分身ではなく、その人生や内面を完璧に表現する必要があるので、やはり演技が最重要の選択基準となる」との見方を示した。
「人民網日本語版」2015年11月18日
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