英女王が閣議デビュー 閣僚に「楽しいクリスマスを
【ロンドン=伊東和貴】英国のエリザベス女王(86)が18日、ロンドンの首相官邸での閣議にオブザーバーとして出席した。即位60年記念行事の一環で、戦時をのぞくと、国王の出席は1781年のジョージ3世以来。政府は女王に敬意を表するため、英領だと主張している南極の一部地域を「クイーン・エリザベスランド」と名付けた。
英BBCによると、閣議では男子優先を定めた王位継承法を、男女に関係なく最初に生まれた子どもが王位につくように見直す改正案などが報告された。女王は首相がふだん使っている席に座り、女王が政府の施政方針を読み上げる「クイーンズ・スピーチ」について、来年は短い方がいい、などと話したという。
エリザベス女王のもとでは、即位した時のチャーチル氏から今のキャメロン氏まで計12人の首相が誕生した。国家元首として、首相からほぼ毎週、国政についての報告をうけるほか、国会の招集や法律の裁可を担っている。
asahi.com 2012年12月19日
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