アジア太平洋が来年北米を抜き世界で最も富豪の多い地域に
香港・文匯報によると、キャップジェミニとカナダロイヤル銀行の報告は、世界で最も富豪の多い地域、そして最も豊かな地域が依然北米であることを示しているが、キャップジェミニのJean Lassignardie氏は来年にはアジア太平洋地域が北米を再び抜く可能性が高いと指摘する。中国新聞網が伝えた。
■北米とアジア太平洋の激しい首位争い
報告によるとアジア太平洋の富豪の資産は2011年に1.1%減少したが、2012年には12.2%増加。総資産は12兆ドルに達し、世界最大の増加幅を示した。北米の富豪の昨年の総資産は12兆7000億ドルで、11.7%の増加だった。
北米は2011年に富裕層の最も多い地域の座をアジア太平洋に奪われたが、2012年には373万人でアジア太平洋の368万人を抜き、首位に返り咲いた。富豪の総資産も12兆7000億ドルで、12兆ドルのアジア太平洋地域を上回った。
■アジア太平洋の富裕層の資産は年平均9.8%増
報告は、世界の富豪の投資可能資産は2015年に55兆8000億ドルまで増加すると予測する。その原動力の中心となるのがアジア太平洋地域の富豪だ。アジア太平洋地域は2014年に再び北米を抜き、富裕層が最も多い地域、富裕層の資産が最も多い地域となり、年平均9.8%の伸びを示すと予測される。2015年にはアジア太平洋の富裕層の資産は15兆9000億ドルに達する。
また、シンガポールは昨年富豪の人数が10.3%増加して10万1000人になり、資産も11.5%増加して4890億ドルに達した。これは主に株式市場の力強いパフォーマンスとGDPの小幅な成長によるものだ。インドネシア、オーストラリア、中国大陸部、ニュージーランド、タイなどアジア太平洋地域の他の多くの国でも富裕層の人数が2ケタの伸びを見せた。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年6月21日