中国の都市化水準 2011年に50%を上回る
中国社会科学院社会学研究所、社会科学文献出版社は29日に発表した「2012年社会青書」の中で、2011年の中国の都市人口が総人口に占める比率が、過去数千年間で初めて農村人口を上回り50%以上に達したとまとめた。これは中国の都市化発展史にとって節目となる一年であり、中国が都市型社会を中心とする新たな成長段階に突入したことを意味する。工業化や市場化に続き、都市化は中国経済・社会の発展の巨大な原動力となっている。北京日報が伝えた。
中国社会状況総合調査課題チームの担当者の李◆氏は、「中国の都市化水準が50%を上回ったことは、中国が数千年間続けてきた農村人口を中心とする都市・農村人口の構造が、2011年に根本的に覆されたことを意味する」と指摘した。中国国家統計局の第6回国勢調査の結果によると、2010年末までに全国都市人口は49.68%に達していた。現在の都市化のペースを見る限り、2011年末に同比率は50%を超えているはずだ。
李氏は、「中国は数千年間にわたる農業文明の歴史を持つ農業大国であるが、都市社会を中心とする新たな成長段階に突入した」と語った。同白書の研究報告書は、この変化は単純な都市人口比率の変化ではなく、人々の生産方式・雇用構造・消費行為・生活方式・価値観に大きな変化が生じたことを意味すると指摘した。工業化に続き、都市化は中国経済・社会の発展の巨大な原動力となった。工業化・都市化・市場化は、中国の大きな社会変動をけん引する「三頭立ての馬車」になった。