「世界で最もデザインパワーみなぎる都市」に飛躍した北京

　「第1回ユネスコ・クリエイティブ・シティズ・ネットワーク北京サミット」が20日、北京で開催された。北京は同会議において、「ユネスコ・クリエイティブ・シティ・ネットワーク」加盟都市代表らの前で、「設計の都」としての実力を披露した。海外から参加した代表らは、各種設計機関2万カ所以上、業界従業員25万人、関連産業クラスター30カ所、産業年生産額1千億元（約1兆6千億円）以上といった具体的数字を目にして、「北京はもはや、世界一デザインパワーがみなぎっている都市となった」と感嘆の声を上げた。北京日報が伝えた。

　北京の設計産業は、工業・工事・建築・アパレル・ファッションデザインなど12のサブカテゴリーを形成している。設計関連の専攻を持つ学院・大学は100校以上、各種設計専門機関は2万カ所以上、業界従業員は25万人にそれぞれ達した。このうち、一定規模以上の設計会社は800社を上回る。市全体の設計産業生産額は、年間1千億元以上に達した。

　北京は、豊富な設計資源と良好な産業発展基盤を備えており、設計の魅力に溢れている。例えば、北京は中国科学技術革新の都であり、全国の国家級科学技術研究機関・研究室・技術センターの3分の1が集まっている。2012年、全社会における研究・実験のための支出額は約1031億1千万元（約1兆6600億円）、市民1万人あたりの発明特許保有数は34.5件と全国トップ。また、北京は、中国の教育・文化の中心でもあり、全市に公立図書館25館、博物館165館、映画館203館がある。北京は、国際会議開催都市ランキングでトップ10にランクインしており、毎年5千件以上（一日あたり13件以上）の国際会議と240件以上の国際展覧会が開催されている。

　北京市科学技術委員会担当者は、「北京には、完璧な設計産業チェーンと盛んな産業生態が完成されており、建築設計、企画設計、工業設計、IC(集積回路）設計などの優位性の高い産業群を形成している。北京DRC工業設計クリエイティブ産業基地、798芸術区、751流行設計広場など30の設計産業集聚区には、数多くの各種クリエイティブ企業が集まっている。設計産業は、北京の経済発展モデル転換を実現し、産の構造調整を推し進める重要なエネルギーとなった」とコメントした。

　設計分野における北京の国際的地位も、ますます際立っている。「北京国際デザインウィーク」はすでに過去4回開催され、国際設計産業の重要イベントとしての地位を確立した。中国が設けたデザイン大賞「赤い星賞」は、8年間の発展を経て、参加国は累計29カ国に達した。今年は、米ハーマン・ミラー、韓国サムスン、仏アルカテル、独ボッシュ、スイスABB、デンマーク・ダンフォスなどグローバル企業103社を含む企業1千社、製品5千点以上の品評会参加を実現させた。（編集KM）

　「人民網日本語版」2013年10月22日