お寺で「出家体験」が可能に 浙江
浙江省天台山慈恩寺で今月中旬、「短期出家体験」が開催される。一般人も参加でき、短い期間ながらお寺で清らかで静かな日を過ごすことができる。この知らせが発表されてから同寺院公式サイトへのアクセス数が急増し、繋がりにくい状態となっている。浙江在線が伝えた。
天台山慈恩寺では、2006年から不定期に信者の短期出家を受け入れてきた。慈恩寺は先月28日、「2013年天台山慈恩寺短期出家体験のお知らせ」を公式サイト上に発表した。これによると、7月15日から、杭州分院(聖財寺)と天台山の両寺において、短期出家体験が開催され、参加者は世間の煩わしさから逃れ、お寺で仏道の修行を経験することができる。この知らせが発表されると、たちまち全国各地のネットユーザの関心を呼び、寺院公式サイトへのアクセス数が急増、繋がりにくい状態となった。
寺院のボランティアは現在、中国語チャットソフトQQを通じてこのイベントに関するネットユーザーからの質問に答えている。「慈恩寺-短期出家」というキーワードでQQ群(QQのグループ機能)を検索すると、全国各地のネットユーザ200人以上がグループに参加していた。質問者の質問ひとつひとつにボランティアが回答しており、すぐに返事できない場合はお詫びを掲載している。
ボランティアの「聖富」さんは、「慈恩寺の短期出家体験は、完全に無料。希望者は、条件をクリアすれば、お寺の中で気持ちを整理しながら、仏の道を学ぶことができる」と語った。
慈恩寺住職の智渡法師は、「当寺では2006年から不定期に信者の短期出家を受け入れている。これは、信者の方々の強い希望によるもの」と話した。
世間一般の人々の中には、日常のストレスが大きいと感じている人が多い。お金をかけずに、お寺で静かな時間を過ごし、仏様の教えで心を浄化する機会など滅多に得られない。智渡法師は「ミャンマーなど外国で短期出家体験に参加したことがある信者の方からの強い希望により、慈恩寺でもこのような修行体験を行うようになった」と語る。
智渡法師は短期出家体験について、「短期出家の期間は信者が事前に決めることができる。一定の修行期間を経ることで心を浄化することができる」と語る。
聖財寺(慈恩寺の杭州分院)連絡事務所の統計データによると、6月28日に発表された短期出家体験のお知らせを見て申し込んだ人は、これまでに200人近くに達した。
短期出家体験をする人が毎日参加するお寺での活動は、朝夕の読経、作務(肉体労働)、「慈恩体操」の練習など。同寺院は、3カ月・6カ月・1年・2年という4つの修業期間別コースを設けている。
慈恩寺で始まる最初の出家体験は、7月15日からのコース。希望者は、「慈恩寺短期出家申込書」に必要事項を記入して提出し、審査に合格すれば、同寺院もしくは杭州分院の静かな環境で修行をスタートすることができる。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年7月4日