朴槿恵大統領、訪中に万全の準備 中国語の演説も
韓国の朴槿恵大統領が27日から訪中する。韓国メディアによると、何事も自分でやる朴大統領は今回の訪問のために「万全の準備」を整えており、数日間にわたり正式な日程を入れていない。環球時報が伝えた。
韓国・聯合ニュースの23日付報道によると、朴大統領は先月初めの訪米の際も他の対外日程を入れず、訪米の準備に専念した。今回朴大統領が3日間正式な日程を入れず、訪中準備に力を集中していることから、今回の訪中を非常に重視していることがわかる。今回の韓中首脳会談では朝鮮半島の非核化、韓中自由貿易協定(FTA)、韓中の人的・文化交流が最大の議題となると考えられる。韓国の通信社は「朴大統領が就任後2回目の外国訪問に歴代大統領の『米日中』の慣例を破って中国を選んだことは、韓国外交における日本の地位の低下と中国の上昇をはっきりと示している。今回の訪問は韓中関係の新たな出発点となる可能性がある」と報じた。
中国語での演説も準備の重点だ。朝鮮日報によると先月の訪米時に米議会で流暢な英語で演説して良い反応を得た朴大統領は、現在中国語のおさらいに取り組んでいる。大統領として中米両国を相次いで訪問し、相手国の言葉で演説する。これは相手国への尊重を示すものであると同時に、より意義のある外交的成果を上げる助けとなる。朴大統領はふだんから中国語教育番組を見ており、中国語は日常会話にとどまらず、演説を行えるレベルにある。一国の大統領として外国を訪問するのに、外国語での演説に過度の力を投じるのは「不適切」ではないかとの声もあるが、朴大統領は少なくとも1回の演説を全て中国語で行なうことを最終的に決めた。韓国外交界は「外国の貴賓が訪中時に中国語で演説することは少ないので、今回の朴大統領の中国語演説は両国関係にプラスの影響を生むことが期待される」と考えている。韓国・中央日報は以前「全てを中国語で通すことはできなくとも、最低限中国語の原稿を読む、または核心的部分だけ中国語を使うことはできる。大切なのは発音ではなく誠意であり、『中国を感動させる』ことだ」と論じた。
訪中期間に訪米時の「尹昶重事件」のような事態の再発を防ぐため、許泰烈・大統領秘書室長は21日、同行員に対する教育を行なうことを明らかにするとともに、適切に事を運ぶよう促した。大統領府は現在、民政首席室公職紀綱秘書官室の職員を同行者に含めることを検討している。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年6月24日